エージェントと環境
強化学習の基本構造は、2 者の相互作用として定式化される。
行動 a_t
┌──────────────→┐
エージェント 環境
└←──────────────┘
状態 s_{t+1}, 報酬 r_{t+1}役割#
| 役割 | |
|---|---|
| エージェント | 学習し、行動を決める側 |
| 環境 | 行動を受けて状態を変え、報酬を返す側 |
境界は「エージェントが任意に変えられるか」で引く。 ロボットのモーターは制御できても、 その物理特性は変えられないので環境側になる。
マルコフ決定過程 (MDP)#
環境を数学的に表す標準的な枠組み。
マルコフ性 — 次の状態は現在の状態と行動だけで決まる。
過去の履歴を持たなくてよい、という強い仮定。 成り立たない場合は、 履歴を状態に含める(フレームを複数重ねるなど)ことで近づける。
部分観測 (POMDP)#
エージェントが状態を完全には観測できない場合。 現実の問題の多くはこちら。 再帰的なモデルや信念状態の推定が必要になり、格段に難しくなる。
参考文献#
- Richard S. Sutton, Andrew G. Barto. Reinforcement Learning: An Introduction, 2nd ed. MIT Press, 2018.(全文公開) http://incompleteideas.net/book/the-book-2nd.html
- Leslie Pack Kaelbling, Michael L. Littman, Anthony R. Cassandra. Planning and acting in partially observable stochastic domains. Artificial Intelligence 101(1-2), 1998. https://doi.org/10.1016/S0004-3702(98)00023-X