Q学習
環境のモデルを知らずに、最適な行動価値関数を直接学習する手法。 Watkins が 1989 年に提案した。
方策外学習 (off-policy)#
更新式に が入っている点が要点。
実際に取った行動とは無関係に、最良の行動を仮定して更新する。
そのため
- ランダムに探索しながら、最適方策を学習できる
- 過去の経験を再利用できる(経験再生)
これが SARSA(方策内学習、実際に取った次の行動を使う)との違い。
収束保証#
すべての状態行動対を無限回訪問し、 学習率が適切に減衰すれば、 は最適 に確率 1 で収束する。
モデルを知らなくても最適方策に到達できるという 理論的な保証があるのが強み。 ただし表形式(関数近似なし)の場合に限る。
DQN#
を深層ニューラルネットワークで近似したもの。 Atari のゲームを画素入力から学習し、 人間のスコアを超えたことで注目された(2015 年)。
安定化のための 2 つの工夫。
| 工夫 | 目的 |
|---|---|
| 経験再生 | 経験をバッファに貯めてランダムに取り出す。時間相関を断つ |
| 目標ネットワーク | 目標値の計算に古い重みを使う。追いかけっこを防ぐ |
限界#
- を取るため離散行動にしか使えない
- は の推定誤差を系統的に過大評価する (Double DQN がこれを補正する)
- サンプル効率が悪い
参考文献#
- Christopher J. C. H. Watkins, Peter Dayan. Q-learning. Machine Learning 8, 1992. https://doi.org/10.1007/BF00992698
- Volodymyr Mnih et al. Human-level control through deep reinforcement learning. Nature 518, 2015. https://doi.org/10.1038/nature14236
- Hado van Hasselt, Arthur Guez, David Silver. Deep Reinforcement Learning with Double Q-learning. AAAI, 2016. https://arxiv.org/abs/1509.06461
- Richard S. Sutton, Andrew G. Barto. Reinforcement Learning: An Introduction, 2nd ed. MIT Press, 2018.(全文公開) http://incompleteideas.net/book/the-book-2nd.html