ペナルティ項

ペナルティ項

執筆済 最適化QUBO

制約違反に与える罰。係数 P の設定が QUBO 化の成否を決める。

fQUBO(x)=f目的(x)+Pg違反(x)

綱引き#

P 起きること
小さすぎ 制約を破った方が得になる。実行不可能解が返る
大きすぎ 目的関数の差が相対的に潰れ、実行可能解の中での優劣が見えなくなる

後者が特に厄介。制約は満たすが質の悪い解ばかり返る、という形で現れる。

決め方#

理屈の上での下限は、制約を 1 つ破って得られる最大の利得より 大きく取ればよい。

P>maxx(f目的(x)f目的(x))

実務では目的関数の係数の最大値やレンジから見積もり、 実行可能解が返るまで段階的に上げる。

数値精度という制約#

量子アニーラやイジングマシンは、 結合係数を有限の精度でしか表現できないP を大きくすると目的関数側の係数が相対的に小さくなり、 量子化の分解能に埋もれてしまう。

つまり「P を十分大きく取れば安全」は成り立たない。 ハードウェアのダイナミックレンジが実質的な上限を課す。 これは QUBO 定式化がうまくいかない主要な原因のひとつ。

診断#

結果がおかしいとき、次の順で確かめる。

  1. 返った解は制約を満たしているか → 満たさないなら P が小さい
  2. 満たすが質が悪いか → P が大きすぎる可能性
  3. 係数の最大値と最小値の比は? → ダイナミックレンジ超過の疑い

参考文献#

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