量子シミュレーションの基礎

量子シミュレーションの基礎

執筆済 量子シミュレーション

やること#

初期状態 |ψ0 を用意し、 ハミルトニアン H のもとで時間発展させ、観測量を測る。

|ψ(t)=eiHt|ψ0

3 段階#

段階 課題
状態準備 興味ある初期状態をどう作るか
時間発展 eiHt をどう実装するか
測定 何を測れば知りたいことが分かるか

状態準備が難所になることが多い。 基底状態から始めたい場合、それを求めること自体が VQEQPE の問題になる。

何が分かるか#

  • 静的な性質 — 基底エネルギー、相図、秩序変数
  • 動的な性質 — 相関関数、輸送係数、緩和過程

動的な性質は古典手法が特に苦手とする(符号問題、実時間発展)ため、 量子シミュレーションの優位性が出やすいと考えられている。

計算量#

k-局所なハミルトニアン(各項が高々 k 個の量子ビットに作用)なら、 eiHt多項式個のゲートで近似できる。 Lloyd が 1996 年に示した。

これが「量子シミュレーションは効率的」の根拠。 一般のユニタリは指数的なゲートを要するので、 物理的なハミルトニアンの局所性が効いている。

参考文献#

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