格子模型

格子模型

執筆済 量子シミュレーション

空間を格子に離散化した物理模型。 連続的な場を有限自由度に落とすことで計算可能にする。

代表例#

模型 内容
Ising 模型 スピンが ±1。磁性、最適化
Heisenberg 模型 スピンがベクトル。量子磁性
Hubbard 模型 電子のホッピングと反発
格子ゲージ理論 素粒子物理。QCD の非摂動的計算

量子計算との相性#

格子模型は相互作用が局所的(隣接する格子点のみ)。 これが量子シミュレーションに有利に働く。

  • ハミルトニアンの項数が格子点数に線形
  • Trotter 分解で交換する項をまとめて並列適用できる
  • 実機の隣接接続にそのまま対応づけられる

分子ハミルトニアン𝒪(M4) 項の全対全相互作用になるのと対照的。

格子ゲージ理論#

素粒子物理の格子 QCD は、古典スパコンの主要な用途のひとつ。 符号問題により有限密度や実時間発展が計算できない領域があり、 量子シミュレーションの標的とされている。

中性子星内部の物質、初期宇宙のクォーク・グルーオンプラズマなど、 現在は理論的に手が届かない対象が視野に入る。

参考文献#

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