Hamiltonian Simulation

Hamiltonian Simulation

執筆済 量子シミュレーション

eiHt を量子回路として実装する問題。 量子シミュレーションの中核。

難しさ#

H=kHk と項に分かれていても、 項どうしが交換しない[Hj,Hk]0)ため

eiHtkeiHkt

各項の指数関数は簡単に実装できるのに、 単純に掛けても正しくない

主な手法#

手法 ゲート数 特徴
Trotter-Suzuki 𝒪(t1+1/2k/ϵ1/2k) 単純。実装しやすい
LCU (線形結合) 𝒪(tpolylog(1/ϵ)) 精度依存が対数
量子ウォーク / qubitization 最適に近い 理論的に洗練
QSVT 統一的な枠組み 多くの手法を包含

精度 ϵ への依存が Trotter では多項式、LCU 以降は対数になるのが大きな違い。 高精度が要る場面では後者が有利。

下限#

時間 t に対して Ω(t) のクエリが必要(no fast-forwarding 定理)。 時間発展を「早送り」することはできない。 現代の手法はこの下限にほぼ到達している。

NISQ での現実#

LCU や qubitization は補助量子ビットと深い回路を要するため、 現在の実機では実行できない。 NISQ 期にはTrotter 分解の 浅いステップ数で試すのが現実解になっている。

参考文献#

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