論文執筆
主張と根拠を、検証できる形で記録する。
構成 (IMRaD)#
| 節 | 書くこと |
|---|---|
| 要旨 | 全体の要約。最後に書く |
| 導入 | 問題、なぜ重要か、何をしたか、貢献 |
| 関連研究 | 既存研究との位置関係と差 |
| 手法 | 再現できる詳細 |
| 実験 | 設定、ベースライン、結果 |
| 議論 | 解釈、限界 |
| 結論 | まとめと今後 |
貢献を明示する#
導入の最後に箇条書きで書く。
本論文の貢献は次の 3 点である。
1. …
2. …
3. …査読者が最初に探す情報であり、 ここが曖昧だと評価されない。
書き方#
| 指針 | 例 |
|---|---|
| 主張と観察を分ける | 「A が B より速い」と「本実験では A が速かった」 |
| 過度に主張しない | 実験の範囲を超えて一般化しない |
| 能動態を使う | 「We propose」で明確に |
| 定義してから使う | 略語は初出で展開 |
| 限界を書く | 隠すより誠実で、実は評価される |
図表#
図表だけで内容が分かるようにする。 多くの読者は図から読む。
- キャプションで完結させる
- 本文中で必ず言及する
- 数字は表、傾向は図
引用#
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| 原典を引く | 孫引きしない |
| 正確に引く | 述べていないことを帰さない |
| DOI を書く | リンク切れを防ぐ |
| 自己引用は必要な分だけ | 過剰は印象を悪くする |
倫理#
| 禁止 | 内容 |
|---|---|
| 盗用 | 他者の文章・図の無断使用。自己盗用も問題 |
| 捏造・改竄 | データを作る、都合よく変える |
| 不適切な著者表示 | 貢献していない人を入れる/した人を外す |
| 多重投稿 | 同じ内容を複数に出す |
利益相反、資金源、 生成 AI の利用は多くの投稿先で開示が求められる。
参考文献#
- Simon Peyton Jones. How to write a great research paper / How to give a great research talk. Microsoft Research. https://www.microsoft.com/en-us/research/academic-program/write-great-research-paper/
- COPE. Core Practices. https://publicationethics.org/core-practices
- ICMJE. Recommendations for the Conduct, Reporting, Editing, and Publication of Scholarly Work. https://www.icmje.org/recommendations/