目的関数
解の良し悪しを 1 つの実数で表す関数。 コスト関数、損失関数、 評価関数、エネルギーとも呼ばれる。呼び名は分野の慣習で変わるだけで、 指しているものは同じ。
1 つの実数にすることの意味#
最適化アルゴリズムは「 と のどちらが小さいか」しか見ない。 だから多目的の問題(速さも安さも欲しい)は、そのままでは扱えない。 重み付き和で 1 本にまとめるか、多目的最適化の枠組みに移る必要がある。
重み付けで 1 本にまとめた瞬間に、「どの重みを選ぶか」という別の判断が 問題の中に持ち込まれることには注意がいる。
評価コストという軸#
同じ でも、1 回計算するのに何がかかるかで手法選びが変わる。
| 評価にかかるもの | 例 | 向く手法 |
|---|---|---|
| マイクロ秒 | 数式で書ける関数 | 何でもよい |
| 秒〜分 | シミュレーション | 進化計算、ベイズ最適化 |
| 実験・実機 | 量子デバイスでの期待値測定 | 評価回数を強く制限する手法 |
量子計算の文脈では、 の 1 回の評価が有限ショットのサンプリングであるため、 戻り値そのものが確率的にぶれる。この場合は SPSA のようにノイズを前提とした手法が要る。
参考文献#
- Stephen Boyd, Lieven Vandenberghe. Convex Optimization, §1.1. Cambridge University Press, 2004. https://web.stanford.edu/~boyd/cvxbook/
- Kalyanmoy Deb. Multi-Objective Optimization Using Evolutionary Algorithms. Wiley, 2001. https://www.wiley.com/en-us/Multi+Objective+Optimization+using+Evolutionary+Algorithms-p-9780471873396