量子トンネリング

量子トンネリング

執筆済 最適化量子計算

古典的には越えられない障壁を、量子力学的に通り抜ける現象。 量子アニーリングが 古典の焼きなまし法に 勝ちうるとされる根拠として持ち出される。

主張の中身#

古典の焼きなましは、障壁を越えるのに熱揺らぎを使う。 必要な確率は障壁の高さ ΔE で決まる。

P古典exp(ΔE/T)

量子トンネリングは障壁を通り抜けるので、 確率は高さだけでなく L にも依存する。

P量子exp(LΔE)

したがって細くて高い障壁では、量子の方が有利になりうる。

どこまで確かめられているか#

この優位性は、そのように設計された特定の問題では実証されている。 Denchev らは、細く高い障壁を持つよう人工的に作った問題で、 量子アニーラが単一コアのシミュレーテッドアニーリングに対し 108 倍の高速化を示した。

ただし同じ論文で、より良い古典アルゴリズム (並列テンパリング + クラスタ更新)と比べると差が消えることも報告されている。

つまり「量子トンネリングが起きている」ことと 「実用問題で古典より速い」ことは別の主張。 前者は物理として確認されており、後者は確立していない。

参考文献#

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