量子微分方程式アルゴリズム

量子微分方程式アルゴリズム

執筆済 量子アルゴリズム

微分方程式を量子計算機で解くアルゴリズム群。

線形微分方程式#

dxdt=Ax+b

離散化すれば線形方程式系になるので、 HHL 系の手法が適用できる。 N について対数的な計算量が得られるが、 HHL と同じ但し書き(入力準備、出力の読み出し、条件数)がすべて付く。

Berry らは時間刻みを工夫し、 精度 ϵ に対して poly(log(1/ϵ)) の 依存性を持つ手法を与えた。

非線形微分方程式#

こちらは本質的に難しい。 量子力学の時間発展は線形なので、 非線形性を直接表現できない。

Carleman 線形化などで非線形系を 無限次元の線形系に埋め込む手法が提案されているが、 非線形性が強いと必要な資源が急増する。 Liu らは弱い非線形性に限れば効率的に解けることを示したが、 適用範囲は限定的。

何が課題か#

課題 内容
入力 初期条件を量子状態として準備するコスト
出力 解が量子状態。全体を読み出すと加速が消える
非線形 線形なユニタリ発展との相性が悪い
実機 深い回路が要り、NISQ では実行できない

流体力学や気象のような大規模な非線形 PDE への応用は しばしば期待として語られるが、 現時点で実用的な優位性は示されていない

参考文献#

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