量子位相推定
ユニタリ の固有値の位相を読み出すアルゴリズム。
仕組み#
- 制御ビットを重ね合わせにする
- 制御 を作用させ、位相キックバックで位相を制御ビットに載せる
- 逆量子フーリエ変換で位相を読み出す
個の制御ビットで ビットの精度が得られる。
多くのアルゴリズムの部品#
| アルゴリズム | QPE の使い道 |
|---|---|
| Shor | 周期発見 |
| 量子化学 | エネルギー固有値の推定 |
| HHL | 行列の固有値の逆数を作る |
基底エネルギーを求める正攻法が QPE。 VQE より精度保証が明確で、 必要な精度に対して系統的に資源を増やせる。
なぜ NISQ で使えないのか#
制御 を について作用させるので、 回路の深さが精度に対して指数的に増える。
化学的精度(1 kcal/mol)を得るには 以上が必要で、 回ぶんの時間発展を誤りなく実行しなければならない。 現在のコヒーレンス時間では不可能。
だから NISQ 期には VQE が使われる。 VQE は浅い回路で済むが、精度保証と収束性を犠牲にしている。
参考文献#
- Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang. Quantum Computation and Quantum Information, 10th Anniversary Edition. Cambridge University Press, 2010. https://doi.org/10.1017/CBO9780511976667
- Alexei Yu. Kitaev. Quantum measurements and the Abelian Stabilizer Problem. 1995. https://arxiv.org/abs/quant-ph/9511026
- Marco Cerezo et al. Variational quantum algorithms. Nature Reviews Physics 3, 2021. https://doi.org/10.1038/s42254-021-00348-9