量子誤りとは何か
量子チャネルとして記述される、状態の意図しない変化。
基本の 3 種類#
任意の 1 量子ビット誤りは、パウリ演算子の線形結合で書ける。
| 誤り | 演算子 | 作用 |
|---|---|---|
| ビット反転 | ||
| 位相反転 | ||
| 両方 | 上記の組み合わせ |
連続誤差の離散化#
実際の誤りは、微小な回転のような連続的なもの。
シンドローム測定を行うと、 この重ね合わせがどれか 1 つに射影される。
「 が起きた」「何も起きなかった」のいずれかに確定する。 連続的な誤りが離散的な誤りに変わるので、 と を訂正できれば任意の誤りを訂正できる。
この離散化が無ければ、量子誤り訂正は成立しなかった。
位相反転は古典に無い#
誤りは古典ビットには存在しない。 相対位相を変えるだけで、 計算基底で測っても分からない。
しかし干渉に効くため、量子計算の結果を壊す。 量子特有の誤りモードであり、 量子誤り訂正符号が古典符号の単純な移植でない理由。
参考文献#
- Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang. Quantum Computation and Quantum Information. Cambridge University Press, 2010. https://doi.org/10.1017/CBO9780511976667
- Barbara M. Terhal. Quantum error correction for quantum memories. Reviews of Modern Physics 87(2), 2015. https://doi.org/10.1103/RevModPhys.87.307