ブラックボックス最適化の考え方
何を仮定できないかを先に決めることが、手法選びの出発点になる。
仮定できないもの#
- 勾配・ヘッセ行列
- 凸性、単峰性
- 関数の連続性すら怪しい場合がある
- 評価が決定的であること(同じ入力で同じ値が返るとは限らない)
それでも置く仮定#
何も仮定しなければ、ランダム探索に 勝てない。実際、すべての関数を平均すればどの手法も同じという主張が ノーフリーランチ定理。有効な手法は必ず何かを仮定している。
| 仮定 | それを使う手法 |
|---|---|
| 近い点の値は近い(滑らかさ) | ベイズ最適化のガウス過程 |
| 良い解の近くに良い解がある | 局所探索全般 |
| 変数間の相関に構造がある | CMA-ESの共分散行列 |
| 実効次元が低い | ランダム探索が効く場面 |
手法が何を仮定しているかと、対象の問題がその仮定を満たすかを 照らし合わせるのが、選択の実質。
評価回数の予算で考える#
| 予算 | 向く手法 |
|---|---|
| 〜数百回 | ベイズ最適化 |
| 数千〜数万回 | CMA-ES、進化計算 |
| ノイズが大きい | SPSA、CMA-ES |
参考文献#
- David H. Wolpert, William G. Macready. No Free Lunch Theorems for Optimization. IEEE Transactions on Evolutionary Computation 1(1), 1997. https://doi.org/10.1109/4235.585893
- Charles Audet, Warren Hare. Derivative-Free and Blackbox Optimization. Springer, 2017. https://doi.org/10.1007/978-3-319-68913-5