探索分布

探索分布

執筆済 最適化ブラックボックス最適化

次にどこを調べるかを確率分布として表すという考え方。

決定的に「次はここ」と決める代わりに、分布 pθ(x) から引く。 分布のパラメータ θ を更新することが、探索の学習そのものになる。

分布で持つ利点#

  • 不確かさを表現できる — 広い分布は「まだ分からない」、狭い分布は「ここだと確信」
  • 更新が滑らか — 1 回の悪い評価で探索方針が壊れない
  • 勾配が定義できる — 分布のパラメータについては微分できる

最後の点が重要で、f 自体は微分できなくても 𝔼pθ[f(x)]θ について微分できる。 これを使って θ を勾配法で更新するのが自然勾配法系の考え方 (Natural Evolution Strategies)。 CMA-ES の更新式も、 この枠組みから近似的に導けることが知られている。

分布の選び方#

分布 手法 表現できること
多変量正規分布 CMA-ES 中心・広がり・相関
対角のみの正規分布 sep-CMA-ES 中心・軸ごとの広がり
集団そのもの(暗黙) DEABC 標本の散らばり
ガウス過程の事後分布 ベイズ最適化 関数そのものの不確かさ

表現力を上げると学習に必要な標本数が増える。 正規分布の共分散は 𝒪(n2) 個のパラメータを持つので、 高次元では対角に落とす判断が要る。

参考文献#

ノート一覧を閉じる