サンプリングによる探索
分布から引いて、測って、分布を更新するという繰り返し。 探索分布を持つ手法に共通する骨格。
1. x_1, ..., x_λ ~ p_θ 分布から引く
2. f(x_1), ..., f(x_λ) 測る
3. θ ← update(θ, x, f) 分布を更新する何個引くか#
1 世代の標本数 は、次の綱引きで決まる。
- 多い … 分布の更新が安定する。並列に評価できる。1 世代が高価
- 少ない … 世代を多く回せる。更新が標本のばらつきに揺さぶられる
CMA-ES の既定値 は 次元に対して緩やかにしか増えない。多峰性が強いときは これを増やすのが定石で、IPOP はそれを自動化したもの。
順位を使うか、値を使うか#
更新に目的関数の値そのものを使うか、順位だけを使うかで性質が変わる。
| 値を使う | 順位を使う | |
|---|---|---|
| 例 | ABC のルーレット選択 | CMA-ES |
| スケール変換 | 影響を受ける | 不変 |
| 外れ値 | 引きずられる | 影響が限定的 |
のスケールが事前に分からないブラックボックスでは、 順位を使う設計の方が頑健になる。
並列化との相性#
同一世代の 個は互いに独立に評価できる。 評価が高価な問題では、この並列性が実時間を大きく縮める。 勾配降下法のような逐次的な手法と 対照的な利点。
参考文献#
- Jeffrey Larson, Matt Menickelly, Stefan M. Wild. Derivative-free optimization methods. Acta Numerica 28, 2019. https://arxiv.org/abs/1904.11585
- Nikolaus Hansen. The CMA Evolution Strategy: A Tutorial. 2016. https://arxiv.org/abs/1604.00772