多変量正規分布による探索

多変量正規分布による探索

執筆済 最適化CMA-ES確率分布

CMA-ES が候補を引く分布は多変量正規分布

x𝒩(m,σ2C)

3 つの量が別々の意味を持っている。

記号 意味 更新するもの
mn 分布の中心。現在の推定解 上位個体の重み付き平均
σ>0 全体の大きさ ステップサイズ適応
Cn×n 形と向き。正定値対称 共分散行列適応

なぜ正規分布なのか#

平均と共分散だけを決めたとき、エントロピーが最大になる分布が正規分布。 つまり「中心と広がり以外の余計な仮定を置かない」という意味で最も無難な選択になる。

加えて実務上の利点がある。

  • 線形変換で閉じている。C=BD2B と分解できれば、 標準正規から y=BDz で引ける(固有値分解
  • 裾が薄いので、極端に外れた候補が出にくい

楕円として読む#

C固有ベクトルが楕円の軸の向き、 固有値の平方根が各軸の長さを与える。探索の様子を見るとき、 C の固有値の比(=条件数)を見ると「分布がどれだけ細長くなったか」が分かる。

悪条件な問題では、この比が 106 を超えることも珍しくない。 逆にこの比が大きくなりすぎたら、数値的に危うい兆候でもある。

参考文献#

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