証明の考え方
証明とは、前提から結論へ、各段階が正当化された道筋を示すこと。
推論規則#
| 規則 | 形 |
|---|---|
| モーダスポネンス | 、 から |
| モーダストレンス | 、 から |
| 三段論法 | 、 から |
これらは形式だけで正しさが決まる。 内容を理解しなくても検証できることが形式化の意義で、 だから計算機に証明を検証させられる。
健全性と完全性#
| 性質 | 意味 |
|---|---|
| 健全性 | 証明できることは真である |
| 完全性 | 真であることは証明できる |
一階述語論理はどちらも成り立つ(Gödel の完全性定理)。 一方、算術を含む体系では不完全性定理により、 真だが証明できない命題が存在する。
誤りやすい形#
- 逆の混同 — から を導く
- 必要条件で満足する — 必要条件を確かめて結論と思う
- 循環論法 — 示したいことを前提に使う
- 一般化しすぎ — 例をいくつか確かめて「すべて」と言う
最後は特に注意が要る。 手法の比較で 「いくつかの関数で勝った」から 「この手法は優れている」と結論するのは、この誤りの一形態。
参考文献#
- Herbert B. Enderton. A Mathematical Introduction to Logic, 2nd ed. Academic Press, 2001. https://doi.org/10.1016/b978-0-08-049646-7.50005-9
- Kenneth H. Rosen. Discrete Mathematics and Its Applications, 8th ed. McGraw-Hill, 2019. https://www.mheducation.com/highered/product/discrete-mathematics-applications-rosen/M9781259676512.html
- MIT OCW 6.042J Mathematics for Computer Science https://ocw.mit.edu/courses/6-042j-mathematics-for-computer-science-fall-2010/