統計的比較

統計的比較

執筆済 最適化評価統計

確率的な手法の優劣は、1 回の実行では決まらない。 複数試行の分布を比べる必要がある。

平均と標準偏差では足りない#

最適化の結果の分布は、多くの場合正規分布にならない。 局所解に落ちた試行と抜け出せた試行が混ざると二峰になり、 外れ値も出る。t 検定の前提が成り立たない。

そのためノンパラメトリック検定が推奨される。

場面 検定
2 手法、同じ問題群 Wilcoxon の符号順位検定
2 手法、独立した試行 Mann-Whitney の U 検定
3 手法以上、複数問題 Friedman 検定 + 事後検定

多重比較の補正#

複数の関数・複数の手法で検定を繰り返すと、 偶然に有意差が出る確率が積み上がる。 20 回検定すれば、有意水準 5% でも 1 回は偶然「有意」になる。

Bonferroni、Holm、Hochberg などの補正を適用する。 Derrac らは進化計算分野での具体的な手順を示しており、 この分野の事実上の標準になっている。

効果量も見る#

p 値は「差があるか」しか言わない。 差の大きさ効果量で測る。 試行回数を増やせば、実用上どうでもいい差でも p<0.05 になる。

「統計的に有意」と「実用的に意味がある」は別。

試行回数#

30 回程度が慣例だが、根拠は薄い。 検出したい差の大きさから検出力分析で決めるのが本来の筋。 少なくとも試行回数を明記することが最低条件。

参考文献#

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