QAOA

QAOA

執筆済 最適化量子計算QAOA

ゲート型量子計算機で組合せ最適化を解く変分アルゴリズム。 Quantum Approximate Optimization Algorithm。 Farhi、Goldstone、Gutmann が 2014 年に提案した。

仕組み#

2 種類のハミルトニアンを交互に適用する回路を作る。

|ψ(γ,β)=k=1peiβkHMeiγkHC|+n
  • HC … コストハミルトニアン。解きたいイジング模型
  • HM … ミキサー。通常 iσix。状態を混ぜて探索させる
  • p … 層の数。深さ

パラメータ (γ,β)古典最適化器で調整する。 HC を測って最小化するので、 VQE と同じ構造。

断熱過程の離散化として#

p の極限で量子アニーリングの 断熱過程を再現できる(トロッター分解)。 つまり QAOA は断熱過程をゲート型で近似したものとも読める。 有限の p でどこまで近づけるかが実用上の問題になる。

現状の評価#

  • p=1 の QAOA は 3-正則グラフの Max-Cut で 近似比 0.6924 を保証する(原論文)
  • これは古典の Goemans-Williamson (0.878)及ばない
  • p を上げれば改善するが、パラメータ最適化が難しくなり、 ノイズの影響も増す

「QAOA が古典を超えた」という主張は、比較対象を確認する必要がある。

パラメータ最適化の難所#

  • barren plateau — 勾配が消える
  • 期待値がショットノイズを持つので、SPSA のような ノイズ前提の手法が要る
  • p 層で 2p 個のパラメータ。非凸な景観

参考文献#

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