テンソル積

テンソル積

執筆済 量子力学

複数の量子系を合成する演算。 数学的な定義と性質は 数学側のノートにまとめてある。 ここでは物理としての意味を書く。

合成系の公準#

量子力学の第 4 公準: 複合系の状態空間は、各部分系の状態空間のテンソル積。

AB=AB

古典なら「A の状態」と「B の状態」の組で表せるが、 量子では組では表せない状態もつれ)が生じる。

次元の増え方#

古典 n ビット 量子 n ビット
状態の記述 n ビット 2n 個の複素振幅
50 ビット 50 ビット 1015 個の複素数

古典計算機で量子系をシミュレートするのが困難な理由がこれ。 Feynman が量子計算機を構想した動機でもある。

局所操作#

A だけに作用するゲートは UAIB。 テンソル積の構造により、局所操作はもつれを増やせない。 もつれを作るには CNOT のような 2 量子ビットゲートが要る。

これが量子回路で 2 量子ビットゲートが 特別に扱われる理由で、 実機でも 1 量子ビットゲートより誤り率が 1 桁高い。

参考文献#

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