測定

測定

執筆済 量子力学

量子系から古典的な情報を取り出す操作。 量子力学で唯一、非ユニタリな過程。

射影測定#

観測量 A=iλiPiPi射影演算子)を測ると

  • 結果 λi が得られる確率 … P(i)=ψ|Pi|ψ
  • 測定後の状態 … Pi|ψP(i)

測定は状態を変える。 これが古典との決定的な違い。

不可逆で、繰り返せない#

同じ状態を 2 回測ることはできない。 1 回目で状態が壊れるため。

期待値を推定するには、同じ状態を何度も作り直して測る必要がある。 これがVQE で ショット数が実行時間を支配する理由。 m ショットで精度 𝒪(1/m)二項分布)。

基底の選択#

何を測るかはどの基底で測るかで決まる。

基底 測る観測量
0,1 σz。計算基底
+, σx

実機は計算基底の測定しか持たないことが多いので、 σx を測りたければ測定前に基底変換のゲートをかける。 VQE でハミルトニアンをパウリ項に分解したあと、 項ごとに異なる測定回路が要るのはこのため。

複製不可能定理#

未知の量子状態を複製するユニタリは存在しない。 線形性から直ちに証明できる。

このため「測る前にコピーしておく」ができない。 量子誤り訂正が古典と根本的に違う設計になる理由でもある。

参考文献#

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