重ね合わせ

重ね合わせ

執筆済 量子力学

複数の状態の線形結合も、また状態である。

|ψ=α|0+β|1,|α|2+|β|2=1

線形性からの帰結#

これは特別な現象ではなく、 状態空間がベクトル空間であることの直接の帰結。 シュレディンガー方程式線形なので、 重ね合わせは時間発展しても重ね合わせのまま保たれる。

「同時に両方」ではない#

よくある説明「0 と 1 を同時に取る」は誤解を招く。 より正確には、測定するまでどちらでもない別の状態にある

測定すれば必ず 0 か 1 のどちらかが出る。 2n 個の値を同時に持っていても、 測定で取り出せるのは 1 つだけ

だから並列計算ではない#

n ビットの重ね合わせは 2n 個の振幅を持つが、 それをすべて読み出すことはできない。

量子アルゴリズムの設計とは、 干渉を使って欲しい答えの振幅だけを大きくしてから測ること。 Grover𝒪(N) で済むのも、 N 個を並列に調べているからではなく、 振幅増幅という別の仕組みによる。

「量子コンピュータは全部の可能性を同時に試す」は 広く流布した誤解で、Aaronson が繰り返し指摘している。

参考文献#

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