量子測定

量子測定

執筆済 量子情報

物理としての測定を、情報理論の枠組みで一般化したもの。

3 つのレベル#

形式 記述
射影測定 (PVM) Pi が直交射影。Pi=I
POVM Ei0Ei=I。直交性を要求しない
一般測定 測定演算子 Mi。測定後の状態も指定

POVM が最も広く、 補助系を足して射影測定する操作すべてを含む。

POVM が必要な場面#

非直交な状態を区別したい場合、 射影測定では最善にならないことがある。

|0|+ は直交しないので完全には区別できない。 このとき

  • 誤り確率を最小にする(最小誤り識別)
  • 「分からない」という答えを許して、答えるときは必ず正しい(曖昧性なし識別)

といった戦略があり、後者は 3 要素の POVM で実現される。 射影測定では作れない。

測定は情報の取得#

測定によって得られる古典情報の量には上限がある。

I(X;Y)S(ρ)ipiS(ρi)

Holevo 限界n 量子ビットから取り出せる古典情報は 高々 n ビット。2n 個の振幅を持っていても、 測定で取り出せる情報は n ビットに制限される。

これが「量子計算は全可能性を並列に試す」という 素朴な描像が成立しない理論的な理由。

参考文献#

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