準Newton法
ヘッセ行列を計算せず、勾配の履歴から近似する手法。quasi-Newton。
がヘッセ行列の近似。
セカント条件#
近似が満たすべき関係は、勾配の変化から導かれる。
「移動した量」と「勾配が変化した量」の比が曲率を表す、という一次元の割線法を 多次元に持ち上げたもの。この条件を満たす は無数にあるので、 更新則の違いが手法の違いになる。
BFGS#
最も広く使われる更新則。 にランク 2 の修正を加える。
- 正定値性が保たれる(下る方向が保証される)
- 逆行列を直接更新できるので で済む
- Wolfe 条件を満たす直線探索と組み合わせると超線形収束
L-BFGS#
が大きいと 行列すら持てない。 直近 組の だけを保持し、行列を陽に作らずに を計算する。 が典型で、 記憶量は 。大規模問題の標準手法になっている。
CMA-ES との関係#
CMA-ES の共分散行列も、 標本から二階の情報を推定して座標系を直している。 勾配が使えるかどうかが違うだけで、目的は同じ。
参考文献#
- Jorge Nocedal, Stephen J. Wright. Numerical Optimization, 2nd ed. Springer, 2006. https://doi.org/10.1007/978-0-387-40065-5
- Dong C. Liu, Jorge Nocedal. On the limited memory BFGS method for large scale optimization. Mathematical Programming 45, 1989. https://doi.org/10.1007/BF01589116