モメンタム
過去の更新方向を慣性として引き継ぐ仕組み。Polyak が 1964 年に導入した。
は慣性係数で 0.9 前後が標準。
ジグザグを消す#
勾配降下法のジグザグでは、 谷を横切る成分が毎回符号を変えるのに対し、 谷に沿って下る成分は符号が一定。
移動を足し合わせると、符号が変わる成分は打ち消し合い、 一定の成分は積み上がる。結果として谷筋方向だけが加速される。
これはCMA-ES の進化パスと まったく同じ発想で、あちらも移動を累積することで 「往復しているか、進み続けているか」を判別している。
Nesterov の加速#
先に慣性ぶん進んでから勾配を測る、という変更を加えたもの。
行き先を見てからブレーキをかけるので、行き過ぎが抑えられる。 凸で -平滑な問題では収束率が から へ改善し、一階の手法として最適であることが知られている。
参考文献#
- Boris T. Polyak. Some methods of speeding up the convergence of iteration methods. USSR Computational Mathematics and Mathematical Physics 4(5), 1964. https://doi.org/10.1016/0041-5553(64)90137-5
- Yurii Nesterov. Lectures on Convex Optimization, 2nd ed. Springer, 2018. https://doi.org/10.1007/978-3-319-91578-4
- Gabriel Goh. Why Momentum Really Works. Distill, 2017. https://distill.pub/2017/momentum/