組合せ問題のQUBO定式化
代表的な問題を QUBO に落とすときの型。
Max-Cut#
最も素直。変換もペナルティも要らない。
そのままイジング模型。 QAOA の標準ベンチマークになっている理由。
数分割問題#
これも制約なし。ただし全変数が結合する完全結合になる。
巡回セールスマン問題#
を「時刻 に都市 にいる」と定義する。 都市に 変数が要る。
前 2 項が制約(各都市はちょうど 1 回、各時刻はちょうど 1 都市)、 第 3 項が経路長。 が必要条件。
定式化の良し悪し#
同じ問題でも定式化次第で解けるかが変わる。見るべき点は 3 つ。
| 観点 | 望ましい方向 |
|---|---|
| 変数の個数 | 少ないほどよい。TSP の は重い |
| 結合の密度 | 疎なほどハードウェアに載せやすい |
| 係数のレンジ | 狭いほどよい。精度の問題を避けられる |
Lucas は主要な NP 完全問題について、 必要な変数数まで含めた定式化を体系的に与えており、 この分野の実質的な出発点になっている。
参考文献#
- Andrew Lucas. Ising formulations of many NP problems. Frontiers in Physics 2, 2014. https://doi.org/10.3389/fphy.2014.00005
- Fred Glover, Gary Kochenberger, Yu Du. A Tutorial on Formulating and Using QUBO Models. 2019. https://arxiv.org/abs/1811.11538