部分トレース

部分トレース

執筆済 量子情報

複合系から一方の系だけを取り出す操作。

ρA=TrB(ρAB)

B の自由度について和を取る(トレースアウトする)。

全体は純粋でも部分は混合#

|Φ+=12(|00+|11)

これは純粋状態だが、B をトレースアウトすると

ρA=12(1001)=I2

最大混合状態A 単独では何の情報も無い。

これは古典確率では起こりえない。 全体を完全に知っているのに、部分については何も知らない、という状況。 情報が相関の中にあることを意味する。

エンタングルメントの定量化#

ρA がどれだけ混合しているかが、 そのままもつれの強さを表す。 エントロピー S(ρA) が エンタングルメントエントロピーと呼ばれる所以。

  • S(ρA)=0 … 積状態。もつれていない
  • S(ρA)=log2 … 最大もつれ(1 量子ビットの場合)

ノイズの記述#

環境 E とのもつれを作り、E をトレースアウトすると 系にノイズが入ったように見える。 これがデコヒーレンスの数学的な記述で、 量子チャネルはこの形で定式化される。

参考文献#

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