Metropolis法

Metropolis法

執筆済 最適化焼きなましMCMC

確率 exp(ΔE/T) で状態遷移を受け入れるという規則。 1953 年に Metropolis らが統計力学の数値計算のために導入した。 焼きなまし法の受理規則はこれそのもの。

何のための規則か#

目的は最適化ではなく、ボルツマン分布からの標本抽出だった。

p(x)exp(E(x)kBT)

温度 T の熱平衡にある系で状態 x が現れる確率。 これを直接計算するには全状態の和(分配関数)が要り、実行不可能。 Metropolis 法は分配関数を計算せずにこの分布から引く手続きを与える。

手続き#

  1. 現在の状態 x から候補 x を提案する
  2. ΔE=E(x)E(x)
  3. ΔE0 なら受け入れる
  4. ΔE>0 なら確率 exp(ΔE/T) で受け入れる

p(x)/p(x) だけで判定できるので、分配関数が消えるのが要点。

最適化への転用#

Kirkpatrick らは、エネルギーを目的関数、温度を制御パラメータと読み替えた。 T0 の極限でボルツマン分布は最小エネルギー状態に集中するので、 温度を下げながら Metropolis 法を回せば最適解に近づく、という論法になる。

T を固定すれば標本抽出(MCMC)、T を下げれば最適化(焼きなまし)。 同じ手続きの目的が違うだけ。

参考文献#

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