古典最適化との関係

古典最適化との関係

執筆済 量子アルゴリズムVQE最適化

VQE のパラメータ探索は、 ブラックボックス最適化として見ると 極めて厳しい条件が揃っている。

条件#

条件 内容
評価が確率的 期待値は有限ショットの標本平均。値がぶれる
評価が高価 1 点あたり多数のショット × 項数
勾配が高い パラメータシフト則で 𝒪(p) 回の回路実行
非凸 局所解が多数。初期値依存が強い
barren plateau 勾配の分散が量子ビット数に対し指数的に減衰

barren plateau#

McClean らが示した現象。 ランダムに初期化された深い回路では

Var[Hθ]𝒪(2n)

景観が指数的に平坦になる。 勾配法もランダム探索も等しく進めないので、 最適化器を変えるだけでは解決しない

対処は Ansatz 側にある。

  • 浅い回路にする
  • 問題の構造を反映した Ansatz を使う
  • 賢い初期化(層ごとに段階的に学習する)
  • 局所的な観測量を使う(大域的な観測量ほど平坦になりやすい)

使われる最適化器#

手法 選ばれる理由
SPSA 次元によらず 2 回の評価。ノイズ前提の設計
CMA-ES 順位のみ使うためノイズに頑健
L-BFGS-B 勾配が信頼できるなら速い。ノイズに弱い
Nelder-Mead 実機では不安定。値の比較で動くため

実測に基づく比較は 量子化学 VQA での最適化器ベンチマークノイズ景観での最適化戦略を参照。

参考文献#

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