期待値計算

期待値計算

執筆済 量子アルゴリズムVQE

VQE の目的関数 ψ(θ)|H|ψ(θ) を、 実機でどう測るか。ここが実行時間を支配する。

パウリ分解#

ハミルトニアンをパウリ演算子の積の和に書く。

H=kckPk,Pk{I,X,Y,Z}n

期待値の線形性から

H=kckPk

各項を別々に測って足す。

測定基底の変換#

実機は Z 基底の測定しか持たないので、 XY を含む項は測定前に基底変換ゲートをかける。 項ごとに異なる回路を実行する必要がある。

測定回数の見積もり#

必要なショット数は

shots(k|ck|)2ϵ2

化学的精度 ϵ=1.6×103 Ha を目指すと、 分子によっては 1081013 ショットが必要と見積もられている。

これが VQE の実用化における最大の障壁とされる。 回路の深さではなく、測定回数がボトルネック。

削減の工夫#

手法 考え方
測定グルーピング 可換な項をまとめて同時測定
重要度サンプリング 係数の大きい項に多くのショットを配分
古典シャドウ ランダム測定から多数の観測量を同時推定
ハミルトニアンの切り詰め 係数の小さい項を捨てる

参考文献#

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