ABCの改良手法
標準の ABC は探索は得意だが収束が遅いと繰り返し指摘されてきた。 原因は近傍生成式にある。
- 1 サイクルで1 成分しか変わらない
- 参照先 が無作為で、良い解の情報を使っていない
改良手法の多くは、この 2 点のどちらかを突いている。
GABC — 最良解の情報を足す#
Zhu と Kwong は、PSO の gBest にならって 全体最良への引力を加えた。
が現在の最良解。無作為な参照だけだった探索に方向が入り、収束が速くなる。 代わりに早すぎる収束のリスクが増えるので、 の範囲で調整する。
その他の方向#
| 方向 | 内容 |
|---|---|
| 複数成分の更新 | 変更する成分数を増やす( という修正率を導入) |
| 他手法との融合 | 差分進化の変異を Onlooker 段階に使う (HABCDE) |
| 選択圧の変更 | ルーレット選択をトーナメント選択に置き換える |
| パラメータ適応 | limit や の範囲を探索の進み具合で変える |
読むときの注意#
ABC の改良手法は非常に数が多く、比較実験の条件が揃っていないものも目立つ。 評価回数を揃えているか、統計的検定を しているか、ベンチマーク関数が 偏っていないかを確認したい。
Sörensen は、群知能の分野で比喩を変えただけの「新手法」が量産されている状況を 批判しており、ABC 系の改良提案を読むときにも念頭に置く価値がある。
参考文献#
- Guopu Zhu, Sam Kwong. Gbest-guided artificial bee colony algorithm for numerical function optimization. Applied Mathematics and Computation 217(7), 2010. https://doi.org/10.1016/j.amc.2010.09.049
- Dervis Karaboga et al. A comprehensive survey: artificial bee colony (ABC) algorithm and applications. Artificial Intelligence Review 42, 2014. https://doi.org/10.1007/s10462-012-9328-0
- Kenneth Sörensen. Metaheuristics — the metaphor exposed. International Transactions in Operational Research 22(1), 2015. https://doi.org/10.1111/itor.12001