p値
帰無仮説が正しいと仮定したとき、観測された結果以上に極端な結果が得られる確率。
よくある誤解#
| 誤解 | 正しくは |
|---|---|
| 帰無仮説が正しい確率 | ではなく |
| 対立仮説が正しい確率 | 何も言っていない |
| 効果の大きさ | 大きさは効果量で測る |
| なら差が無い | 検出できなかっただけ |
と の混同は、 ベイズの定理で見た 条件の向きの取り違えと同じ誤り。
試行数を増やせば有意になる#
値は標本数に依存する。実用上どうでもいい小さな差でも、 を増やせば になる。
「統計的に有意」と「実用的に意味がある」は別物。 だから 値と一緒に効果量と 信頼区間を報告することが推奨される。
ASA 声明#
米国統計学会は 2016 年に 値に関する声明を出し、 科学的な結論を だけで下すべきでないこと、 値は効果の大きさも結果の重要性も測らないことを明記した。
参考文献#
- Ronald L. Wasserstein, Nicole A. Lazar. The ASA Statement on p-Values: Context, Process, and Purpose. The American Statistician 70(2), 2016. https://doi.org/10.1080/00031305.2016.1154108
- Larry Wasserman. All of Statistics: A Concise Course in Statistical Inference. Springer, 2004. https://doi.org/10.1007/978-0-387-21736-9