量子力学の基礎
量子力学は、次の 4 つの公準で組み立てられる。
公準#
1. 状態 — 孤立系の状態は、ヒルベルト空間の 単位ベクトル で表される。
2. 時間発展 — 閉じた系の時間発展は ユニタリ変換で表される。
3. 測定 — 観測量はエルミート演算子で表され、 測定値はその固有値。確率は (Born 則)。
4. 合成系 — 複数の系の状態空間はテンソル積。
公準から何が出るか#
これだけで量子計算のすべての規則が決まる。
| 公準 | 帰結 |
|---|---|
| 1 | 重ね合わせが許される |
| 2 | 量子ゲートは可逆でなければならない |
| 3 | 測定は確率的で、状態を壊す |
| 4 | ビットで 次元。もつれが存在する |
解釈問題は脇に置ける#
「測定で何が起きているのか」については コペンハーゲン解釈、多世界解釈など複数の立場がある。 どれを取っても計算の予測は同じなので、 量子計算を扱う上では公準を規則として使えば足りる。
参考文献#
- Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang. Quantum Computation and Quantum Information, 10th Anniversary Edition. Cambridge University Press, 2010. https://doi.org/10.1017/CBO9780511976667
- J. J. Sakurai, Jim Napolitano. Modern Quantum Mechanics, 3rd ed. Cambridge University Press, 2020. https://doi.org/10.1017/9781108587280
- John Preskill. Quantum Computation Lecture Notes (Caltech Ph219/CS219) https://www.preskill.caltech.edu/ph219/