Jordan-Wigner変換
フェルミオンの演算子を、量子ビットのパウリ演算子に写す変換。
何をしているのか#
問題は、フェルミオンが反交換するのに 異なる量子ビットのパウリ演算子は交換すること。
Jordan-Wigner 変換は、 より前のすべての量子ビットに を掛けることで、 符号を追跡する。 の連鎖が「これまでに何個の電子があったか」の パリティを持ち、それが反交換の符号を再現する。
対応#
| フェルミオン | 量子ビット |
|---|---|
| 軌道 の占有数 | 量子ビット の |
| 反交換の符号 | の連鎖 |
軌道 1 つが量子ビット 1 つという素直な対応が得られるのが利点。
代償#
の連鎖が最大 個に及ぶため、 演算子が非局所的になる。
回路が深くなり、実機の限られた接続性では さらに SWAP が要る。
代替の変換#
| 変換 | 演算子の重み |
|---|---|
| Jordan-Wigner | |
| Parity | |
| Bravyi-Kitaev |
Bravyi-Kitaev は占有数とパリティを木構造で保持することで 重みを対数に抑える。実装は複雑になるが、 大規模系では有利になる。
参考文献#
- Pascual Jordan, Eugene Wigner. Über das Paulische Äquivalenzverbot. Zeitschrift für Physik 47, 1928. https://doi.org/10.1007/BF01331938
- Jacob T. Seeley, Martin J. Richard, Peter J. Love. The Bravyi-Kitaev transformation for quantum computation of electronic structure. The Journal of Chemical Physics 137(22), 2012. https://doi.org/10.1063/1.4768229
- Sam McArdle et al. Quantum computational chemistry. Reviews of Modern Physics 92(1), 2020. https://doi.org/10.1103/RevModPhys.92.015003