数値安定性

数値安定性

執筆済 数学数値計算

アルゴリズムが誤差をどれだけ増幅するか。

条件数問題の性質であるのに対し、 安定性はアルゴリズムの性質。両者は独立に議論される。

後退安定性#

計算結果 yˆ が、 わずかに摂動した入力に対する厳密解になっていること。

yˆ=f(x+δx),δxx=𝒪(ε)

「入力がほんの少し違っていたら、これが正解だった」と言える状態。 数値線形代数で最も重要な品質基準。

誤差の全体像#

結果の誤差κ問題×εアルゴリズム手法
  • 悪条件な問題は、安定なアルゴリズムでも精度が出ない
  • 良条件な問題でも、不安定なアルゴリズムなら壊れる

両方を確かめる必要がある。

安定・不安定の例#

不安定 安定な代替
ピボットなし LU 分解 部分ピボット選択つき LU
古典グラム・シュミット 修正グラム・シュミット、Householder QR
特性方程式で固有値 QR 法
𝔼[X2]μ2 で分散 Welford の逐次法

直交変換は条件数が 1 なので誤差を増幅しない。 安定なアルゴリズムが直交変換で組まれているのはこの理由。

参考文献#

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