確率振幅
量子状態を基底で展開したときの複素係数。
Born 則#
測定して を得る確率は
規格化 が、確率の総和が 1 であることに対応する。
振幅と確率の違いが本質#
古典確率は非負の実数を足す。振幅は複素数を足してから絶対値二乗を取る。
最後の干渉項が古典には存在しない。 これにより
- 振幅が打ち消し合う( なら確率 0)
- 強め合う
量子アルゴリズムの設計とは、誤った答えの振幅を打ち消し、 正しい答えの振幅を強めることに他ならない。 Grover の 振幅増幅がその最も分かりやすい例。
位相の扱い#
| 位相 | 観測可能か |
|---|---|
| 大域位相 | 観測できない。同じ状態 |
| 相対位相 と の位相差 | 観測できる。干渉に効く |
と は 計算基底で測れば同じ確率分布を与えるが、 アダマール変換してから測れば区別できる。
参考文献#
- Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang. Quantum Computation and Quantum Information, 10th Anniversary Edition. Cambridge University Press, 2010. https://doi.org/10.1017/CBO9780511976667
- John Preskill. Quantum Computation Lecture Notes (Caltech Ph219/CS219) https://www.preskill.caltech.edu/ph219/
- J. J. Sakurai, Jim Napolitano. Modern Quantum Mechanics, 3rd ed. Cambridge University Press, 2020. https://doi.org/10.1017/9781108587280