量子もつれ
物理としての説明と 資源としての定量化は別に書いた。 ここでは回路の上でどう作り、どう使うかを扱う。
作り方#
アダマール + CNOT の 2 ゲートで Bell 状態ができる。 量子回路の最も基本的な部品。
何に使うか#
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 量子テレポーテーション | もつれ + 古典 2 ビットで状態を転送 |
| 超密度符号化 | もつれ + 量子 1 ビットで古典 2 ビットを送る |
| 誤り訂正 | 情報を複数ビットに分散させる |
| 変分回路 | 表現力を持たせる |
変分回路での位置づけ#
VQE の Ansatz では、 もつれを作る層(CNOT の並び)と 回転の層(パラメータ付き 1 量子ビットゲート)を交互に積む。
もつれが無ければ積状態しか表現できず、 相関のある基底状態を近似できない。 一方でもつれさせすぎると barren plateau に陥りやすくなる。 表現力と学習しやすさのトレードオフがここにある。
参考文献#
- Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang. Quantum Computation and Quantum Information, 10th Anniversary Edition. Cambridge University Press, 2010. https://doi.org/10.1017/CBO9780511976667
- Marco Cerezo et al. Variational quantum algorithms. Nature Reviews Physics 3, 2021. https://doi.org/10.1038/s42254-021-00348-9