第二量子化
粒子の「占有数」で状態を記述する形式。 量子計算との橋渡しになる。
波動関数から占有数へ#
第一量子化では、 個の電子の座標の関数として書く。
第二量子化では、各軌道に電子が何個入っているかで書く。
電子はフェルミオンなので占有数は 0 か 1。
なぜ量子計算に適するのか#
占有数がそのままビット列になる。
反対称性を明示的に扱う必要がなく、 演算子の代数に押し込められる。
量子ビット数 = スピン軌道数という明快な対応が得られるのが、 量子化学が量子計算と相性が良いとされる理由。
ハミルトニアンの形#
1 電子項と 2 電子項。 係数 は古典計算(積分)で求めておく。
2 電子項が 個あるため、 測定すべき項数が 軌道数の 4 乗で増える。これが実用化の障壁のひとつ。
参考文献#
- Trygve Helgaker, Poul Jørgensen, Jeppe Olsen. Molecular Electronic-Structure Theory. Wiley, 2000. https://doi.org/10.1002/9781119019572
- Sam McArdle et al. Quantum computational chemistry. Reviews of Modern Physics 92(1), 2020. https://doi.org/10.1103/RevModPhys.92.015003
- Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang. Quantum Computation and Quantum Information. Cambridge University Press, 2010. https://doi.org/10.1017/CBO9780511976667