Dirac記法

Dirac記法

執筆済 数学量子計算

量子力学の標準的な記法。ブラケット記法。

記法 読み 実体
‖ψ⟩ ケット 列ベクトル
⟨ψ‖ ブラ 行ベクトル(共役転置)
⟨ϕ‖ψ⟩ ブラケット 内積。スカラー
‖ψ⟩⟨ϕ‖ 外積 行列

「bracket」を「bra」と「ket」に割ったのが名前の由来。

なぜ便利か#

演算の型が記号の形で分かる。

  • ⟨|⟩ … 内積。スカラー
  • |⟩⟨| … 外積。演算子
⟨ϕ|A|ψ⟩

これを「⟨ϕ| と A|ψ⟩ の内積」とも 「⟨ϕ|A と |ψ⟩ の内積」とも読める。 結合則がそのまま記法に埋め込まれている。

完全性関係#

∑i|i⟩⟨i|=I

正規直交基底の射影の和が恒等演算子。 これを式の途中に挿入すると基底展開ができる。

|ψ⟩=∑i|i⟩⟨i|ψ⟩=∑ici|i⟩

ci=⟨i|ψ⟩ が確率振幅。

計算基底#

量子計算では |0⟩,|1⟩ を基底に取る。

|0⟩=(10),|1⟩=(01)

複数ビットは |01⟩=|0⟩⊗|1⟩ と テンソル積で書く。

参考文献#

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