期待値
値を確率で重み付けした平均。 分布の「重心」。
線形性#
独立でなくても成り立つ。 これが期待値の最も便利な性質で、 複雑な確率変数を分解して扱える。
一方 は 独立のときしか成り立たない。差が共分散。
不偏推定#
標本平均は母平均の不偏推定量。
SGD が ミニバッチの勾配を使えるのは、それが真の勾配の不偏推定だから。 SPSA の勾配推定も同様に不偏性が要点。
量子計算での意味#
VQE が最小化する は、 測定結果の期待値そのもの。 実機では有限回の測定の標本平均で推定するため、 真の期待値との差がばらつきとして残る。
必要なショット数は で、 精度を 1 桁上げるには 100 倍測る必要がある。 これが VQE の実行時間を支配する。
参考文献#
- Larry Wasserman. All of Statistics: A Concise Course in Statistical Inference. Springer, 2004. https://doi.org/10.1007/978-0-387-21736-9
- MIT OCW 6.041 Probabilistic Systems Analysis and Applied Probability https://ocw.mit.edu/courses/6-041-probabilistic-systems-analysis-and-applied-probability-fall-2010/