大数の法則
標本平均は、標本数を増やすと母平均に近づく。
弱法則と強法則#
| 収束の意味 | |
|---|---|
| 弱法則 | 確率収束。, |
| 強法則 | 概収束。 |
強法則の方が強い主張。実用上はどちらも 「たくさん測れば真の値に近づく」と読んでよい。
何を保証し、何を保証しないか#
保証する — 十分な標本があれば推定は正しい値へ向かう。 量子測定で期待値が推定できるのも、 モンテカルロ積分が正しい値に収束するのも、これによる。
保証しない — どれくらい速く近づくか。 収束の速さを与えるのは中心極限定理で、 誤差が であることが分かる。
ギャンブラーの誤謬#
「表が続いたから次は裏が出やすい」は誤り。 大数の法則は比率が近づくと言っているだけで、 過去の偏りを打ち消す力が働くわけではない。 偏りは埋め合わせられるのではなく、 試行数が増えることで相対的に薄まる。
参考文献#
- Charles M. Grinstead, J. Laurie Snell. Introduction to Probability, 2nd ed. AMS, 1997.(全文公開) https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/21
- Larry Wasserman. All of Statistics: A Concise Course in Statistical Inference. Springer, 2004. https://doi.org/10.1007/978-0-387-21736-9