多変量正規分布
が平均ベクトル、 が共分散行列。
楕円として読む#
指数部の は Mahalanobis 距離の二乗。 これが一定の面が楕円体になる。
の固有ベクトルが軸の向き、 固有値の平方根が軸の長さ。
良い性質が揃っている#
- 周辺分布も条件付き分布も正規 — 一部の成分だけ見ても正規のまま
- 線形変換で閉じる — も正規
- 無相関なら独立 — 一般には成り立たないが、正規分布では同値
- 標本生成が簡単 — コレスキー分解して ()
この分野での中心的な役割#
CMA-ES の探索分布そのもの。 CMA-ES がやっているのは、要するに この分布の と を、評価結果に応じて更新し続けること。
ガウス過程(ベイズ最適化の代理モデル)も、 任意の有限個の点での値が多変量正規に従うという仮定に基づく。
高次元での難しさ#
は 個のパラメータを持つ。 標本数が次元より少ないと推定が特異になるため、 対角に限る、縮小推定する、といった対処が要る。
参考文献#
- Christopher M. Bishop. Pattern Recognition and Machine Learning. Springer, 2006.(全文公開) https://www.microsoft.com/en-us/research/publication/pattern-recognition-machine-learning/
- Larry Wasserman. All of Statistics: A Concise Course in Statistical Inference. Springer, 2004. https://doi.org/10.1007/978-0-387-21736-9