テイラー展開
関数を、その点の近くで多項式に置き換える。
最適化の全体像がここにある#
ほとんどの最適化手法は、この展開をどこで打ち切るかで分類できる。
| 打ち切り | 得られる手法 |
|---|---|
| 一次まで | 勾配降下法。 方向へ進む |
| 二次まで | Newton 法。二次関数の底へ飛ぶ |
| 二次(近似) | 準 Newton 法、信頼領域法 |
つまり「関数を局所的に何次まで信じるか」が手法の違いになっている。
近似が効く範囲#
展開は が小さいときにしか信用できない。 剰余項が なので、 遠くへ飛ぶと近似が崩れる。
これが直線探索や信頼領域法が必要な理由。 Newton 法が「解の近くでは速いが遠方では暴れる」のは、 二次近似が遠方で当てにならないため。
剰余項#
Lagrange の剰余項により、誤差を定量化できる。
数値微分の誤差評価も、 数値積分の誤差評価も、この形から導かれる。
参考文献#
- Jorge Nocedal, Stephen J. Wright. Numerical Optimization, 2nd ed. Springer, 2006. https://doi.org/10.1007/978-0-387-40065-5
- Michael Spivak. Calculus on Manifolds. Westview Press, 1965. https://doi.org/10.1201/9780429501906