標準偏差
分散の平方根。
なぜ平方根を取るのか#
単位が元の変数と揃う。 身長の分散は cm²、標準偏差は cm。 値の散らばりを直感的に読めるのは標準偏差の方。
理論的な計算では分散(加法性がある)、 結果の報告では標準偏差、という使い分けになる。
正規分布での目安#
正規分布なら
| 範囲 | 含まれる割合 |
|---|---|
| 68.3% | |
| 95.4% | |
| 99.7% |
物理で「5σ」を発見の基準にするのは、 偶然でそこまで外れる確率が 程度だから。
この目安は正規分布に限る。 裾の重い分布では を超える事象がずっと頻繁に起きる。
標準誤差との違い#
- 標準偏差 … データそのもののばらつき
- 標準誤差 … 推定量(標本平均など)のばらつき。
を増やしても標準偏差は変わらないが、標準誤差は小さくなる。 実験結果を報告するとき、 どちらを書いているかを明示しないと誤解を招く。
参考文献#
- Larry Wasserman. All of Statistics: A Concise Course in Statistical Inference. Springer, 2004. https://doi.org/10.1007/978-0-387-21736-9
- Charles M. Grinstead, J. Laurie Snell. Introduction to Probability, 2nd ed. AMS, 1997.(全文公開) https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/21