ノルム

ノルム

執筆済 数学線形代数

ベクトルの「長さ」を測る関数。 ‖x‖ と書く。

満たすべき条件#

  1. ‖x‖≥0、‖x‖=0⟺x=0
  2. ‖cx‖=|c|‖x‖
  3. ‖x+y‖≤‖x‖+‖y‖(三角不等式)

これを満たせば何でもノルム。長さの測り方は 1 つではない。

代表的なノルム#

‖x‖p=(∑i|xi|p)1/p
ノルム 式 性質
L1 ∑‖xi‖ 疎な解を導く(Lasso)
L2 ∑xi2 内積から誘導される。回転不変
L∞ max⁡‖xi‖ 最大成分だけを見る

選び方で結果が変わる#

正則化に L1 を使うと係数が 0 になる(変数選択が起きる)。 L2 では 0 に近づくが 0 にはならない。 これは L1 球が座標軸上に尖った頂点を持つためで、 最適解がそこに当たりやすい。

深層学習の正則化で L1 と L2 を 使い分ける理由がここにある。

行列のノルム#

行列にもノルムがある。作用素ノルム(スペクトルノルム)は

‖A‖2=maxx≠0⁡‖Ax‖‖x‖=σmax⁡(A)

最大特異値に一致する。 条件数 κ=σmax⁡/σmin⁡ の定義に使われる。

参考文献#

ノート一覧を閉じる