座標変換
同じベクトルを、別の基底で表し直すこと。
基底 での座標を と書くと
行列も変換される#
が表す線形写像を新しい基底で書くと
これを相似変換と呼ぶ。対角化 は 「固有ベクトルを基底に取れば対角になる」という座標変換の主張。
何が変わり、何が変わらないか#
| 変わる | 変わらない(相似不変量) |
|---|---|
| 成分の値 | 固有値 |
| 見た目の複雑さ | 行列式、トレース、ランク |
本質的な性質は基底に依存しない。 だから「良い基底を選ぶ」ことは、対象を変えずに見通しを良くする操作になる。
直交基底なら簡単#
が直交行列なら なので、 逆行列の計算が不要。数値的にも安定。 CMA-ES の白色化も、 直交行列と対角行列の組み合わせで座標変換している。
参考文献#
- Sheldon Axler. Linear Algebra Done Right, 4th ed. Springer, 2024.(全文公開) https://linear.axler.net/
- Gilbert Strang. Introduction to Linear Algebra. Wellesley-Cambridge Press. 講義は MIT OCW 18.06 https://ocw.mit.edu/courses/18-06-linear-algebra-spring-2010/