対角化

対角化

執筆済 数学線形代数
A=PΛP1

Λ固有値を並べた対角行列、 P が固有ベクトルを列に並べた行列。

何が嬉しいのか#

行列の累乗が簡単になる。

Ak=PΛkP1

Λk は対角成分を k 乗するだけ。 これにより漸化式、マルコフ連鎖の定常分布、 微分方程式 x˙=Ax の解 eAt がすべて解ける。

見方#

対角化は基底の取り替えとして読むのが自然。

  1. P1 で固有ベクトルの基底に移る
  2. Λ で各方向に伸縮する(それだけ)
  3. P で元の基底に戻る

複雑に見えた変換が、適切な座標系では軸方向の伸縮だけになる。

対角化できない場合#

固有ベクトルが n 本揃わないと対角化できない。 (1101) が典型例。 このときは Jordan 標準形までしか行けない。

ただし対称行列(実)と エルミート行列(複素)は 必ず対角化でき、しかも P直交/ユニタリに取れる。 実用上現れる行列の多くがこれに該当するので、 対角化は広く使える道具になっている。

参考文献#

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