行列式
正方行列に対して定まる 1 つのスカラー 。
意味は体積の倍率#
による変換で、単位体積がどれだけ拡大されるか。
- … 体積が 2 倍になる
- … 向きが反転する(鏡映を含む)
- … 体積が潰れる。より低い次元に押し込まれている
が逆行列の非存在と同値なのは、 潰れた情報は戻せないからと読める。
性質#
体積倍率と考えれば、積の式は「2 回変換すれば倍率は掛け算」で自然。
固有値との関係も重要。
数値計算では使わない#
余因子展開は で論外。 LU 分解して対角成分の積を取れば だが、 そもそも行列式で特異性を判定するのは推奨されない。 値がスケールに強く依存するため()、 でも特異とは限らない。 特異性の判定には条件数や 特異値を使う。
参考文献#
- Gilbert Strang. Introduction to Linear Algebra, 6th ed. Wellesley-Cambridge Press, 2023. 講義は MIT OCW 18.06 で公開 https://ocw.mit.edu/courses/18-06-linear-algebra-spring-2010/
- Lloyd N. Trefethen, David Bau III. Numerical Linear Algebra. SIAM, 1997. https://doi.org/10.1137/1.9780898719574